英語が得意じゃないんだけど、日本語教師ってできる?

これ、すごくよく聞かれる質問です。結論から言うと、英語力はなくても大丈夫。私自身、英語をほとんど使わずに4年間教えています。むしろ「使わない方がいい」と思っているくらいです。

Ami

私の授業は基本、日本語のみ。英語ゼロからスタートする学生さんにも、英語を使わずに教えています。その理由と方法を、この記事でまるっと説明しますね!

🖋 この記事を書いた人

Ami(フリーランス日本語教師)
海外・オンラインでの日本語教育経験あり。
現在はデンマークから世界中の学習者に日本語を教えています。
これまでに3000回以上のレッスンを担当してきました。

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📋 この記事でわかること

・英語力がなくても日本語教師になれる理由
・英語を使わない方がいい理由
・英語の代わりに使うもの(イラスト・文脈・ジェスチャー)
・初回レッスンで英語なしでも理解してもらう方法

百聞は一見にしかず。まず私の実際のレッスンを覗いてみてください。

🎬 実際のレッスン、こんな感じです

レッスンの画面を開くと、まずお互い「こんにちは!今日もお元気ですか?」とあいさつ。そこから学生さんが「今週はですね…」と話し始める。私はほとんど話さない。うんうん、と聞きながら「え、それで?どうでしたか?」と深掘りする。10〜15分、学生さんがずっとしゃべっている。

そのあと画面共有してスライドを開き、前回の文法を確認。「じゃあ、この文を読んでください」「〜を使って答えてみてください」。答えが合っていれば「いいですね!」、間違っていれば「惜しい!もう一度」。答えはすぐに言わない。学生さんが自分で考えて、自分で訂正する。

レッスンが終わりに近づくと、今日やったスライドをざっと振り返り「次回はここから復習しましょうね」と伝える。「今日これから何しますか?」と聞くと「仕事です」。「今日も頑張ってね!じゃあまた来週!」。画面が閉じる。

これが、私の1時間のレッスンです。そしてこのレッスン中、英語はほとんど出てきません。

🕐 1時間のレッスンの流れ

0〜15分 雑談(今週あったこと・天気・イベントなど。学生さんが話す、私は深掘り役)
15〜30分 前回の宿題確認 または 前回文法の復習
30〜55分 新しい文法(スライドで説明→練習問題→学生さんが答える)
55〜60分 まとめ・次回予告・ひとこと雑談で締め

話す割合は、だいたい学生さん7割・私3割くらい。英語を使わなくても、この割合で進められます。どうやっているのか、この記事で説明します。

1. 結論:英語力は「必須」ではない

オンライン日本語教師になるのに、英語が流暢である必要はありません。私自身、英語はそこまで得意ではありませんが、ヨーロッパ人(ポーランド・ドイツ・フランスなど)やアメリカ人の学生さんに4年以上教えてきました。

もちろん、まったく英語が話せないよりは「簡単な英語でやりとりできる」程度あると安心です。でもそれは、授業で使うためではなく、連絡やスケジュール調整のため。授業自体は日本語だけで進められます。

💡 ポイント

・授業で英語は使わなくていい
・連絡用の簡単な英語(メッセージ程度)はあると便利
・英語力より「日本語で伝える工夫」の方が大切

2. むしろ英語を使わない方がいい理由

英語が話せても、授業で英語を多用するのはおすすめしません。理由は、学生さんが英語に頼るようになってしまうからです。

わからないことがあると「英語で説明して」と頼るようになり、日本語で考える力が育ちません。日本語を習得するには、日本語の中で意味を理解していく経験が必要。英語は、その機会を奪ってしまいます。

Ami

最初の1〜2課だけは例外で、少し英語を使うことがあります。でもそれ以降は日本語のみ。最初にそのルールを伝えると、学生さんも「日本語モード」に切り替えてくれますよ。

3. 英語の代わりに使うもの:イラスト・文脈・ジェスチャー

では、英語なしでどうやって意味を伝えるのか。私が使っているのは、主に3つの方法です。

🎨 英語の代わりに使うもの

イラスト:スライドに絵を入れて視覚的にイメージさせる
文脈:例文の場面設定を工夫して意味を推測させる
ジェスチャー・表情:体を使って感情や動作を伝える

特にイラストは非常に効果的です。たとえば「食べます」という動詞を教えるとき、口に食べ物を運ぶイラストを見せながら「食べます」と言うだけで、英語ゼロの学生さんでも一発で理解してくれます。

文脈も大切です。「これは高いです」という文を教えるとき、高い山の絵ではなく、値段タグが高い商品の絵を見せることで「値段が高い」というニュアンスが伝わります。どんなイラストを選ぶかがポイントです。

イラストだけで本当に伝わるの?

Ami

伝わります!最初は半信半疑だった私も、実際にやってみてびっくりしました。人間って、イラストと言葉がセットになると、思った以上に意味をつかめるんです。

4. 初回レッスンで英語なしでも乗り越える方法

一番不安なのは、最初のレッスンではないでしょうか。「何もわからない状態の人に、日本語だけで説明して大丈夫?」という心配はよくわかります。

私がやっていることは、最初の説明をできるだけシンプルにすることです。最初のレッスンでは文法の細かい説明より、「ひらがなを読む・書く・声に出す」というシンプルな活動から始めます。難しい説明は後回しにして、まず「できた!」という体験を積んでもらいます。

📝 初回レッスンの流れ(イメージ)

①あいさつ・自己紹介(少しだけ英語OK)
②ひらがな表を見ながら発音練習
③イラスト付きスライドで基本単語を確認
④簡単な会話フレーズを練習
⑤宿題の説明(ひらがな書き練習)

この流れなら英語力に関係なく進められます。大切なのは、学生さんが「楽しかった・またやりたい」と思えるレッスンにすること。そのために、難しい説明は最小限にしています。

5. 英語力より大切なこと

日本語教師として長く続けてきて感じるのは、英語力より「伝わる工夫をし続ける姿勢」の方がずっと大事だということです。

どんなイラストを使うか、どんな例文を選ぶか、どの順番で教えるか。これを毎回考えて改善していくことが、教師としての成長につながります。英語がペラペラでも、これをやらなければ学生さんは伸びません。逆に英語が苦手でも、工夫さえすれば十分に良い授業ができます。

Ami

「英語できないから無理かも」と思って諦めていたなら、もったいないです。日本語教師に必要なのは、日本語への愛情と、伝えようとする工夫です。英語力は、あとからでも補えます!

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英語・韓国語など、好きな言語を1から学ぶことで教師目線の気づきが生まれます。

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英語力がなくても日本語教師になれます。大切なのはイラストや文脈を活用して「日本語で伝える力」を磨くこと。英語に頼らないレッスンは、学生さんの成長にもつながります。

✅ まとめ

・英語力は「必須」ではない。連絡用の簡単な英語があれば十分
・授業で英語を使うと学生さんが依存するのでNG
・イラスト・文脈・ジェスチャーで英語なしでも伝わる
・初回は「シンプルに・楽しく」が鉄則
・大切なのは英語力より「伝わる工夫」

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