オンライン日本語レッスンで使える教材・ツールまとめ|実際に使っているものだけ紹介
オンライン日本語教師って、どんな教材を使ってるんだろう?いろいろあって迷う…
「オンライン日本語レッスンって、どんな教材を使えばいいんだろう?」
始めたばかりのころは、あれもこれも気になりますよね。いろんな教材があって、どれがいいのか迷ってしまう。
でも実際に続けてみてわかったのは、教材は絞った方がうまくいくということです。
この記事では、私が実際に使っている教材と、レッスン準備で参考にしているサイトを正直にまとめます。
Ami(フリーランス日本語教師)
海外・オンラインでの日本語教育経験あり。
現在はデンマークから世界中の学習者に日本語を教えています。
これまでに3000回以上のレッスンを担当してきました。
最初はいろんな教材を試しました。
でも最終的に落ち着いたのは「みんなの日本語」一本です。
シンプルに絞る方が、結果的に質の高いレッスンができると実感しています。
- 私が使っているメイン教材
- 初級者向け教材「みんなの日本語」vs「GENKI」
- 上級者向けのレッスン方法
- ひらがな練習で使えるプリント
- レッスン準備で参考にしているサイト
1. 私の基本方針:教材は絞る
最初にお伝えしたいのは、教材はできるだけ絞った方がいいということです。
学生さんごとに違う教材を使っていると、準備するものが増えて、こちらのキャパがすぐオーバーします。特に初級の学生さんは、教材を統一した方が絶対に楽です。
- レッスン準備が効率的になる
- 同じ内容を繰り返すことで教え方が磨かれる
- 学生さんごとに迷わず対応できる
- 自分の得意分野が自然と作られる
私は「みんなの日本語」一本に絞っています。N5からN3までの学生さんは、これだけで十分カバーできます。
学生さんごとに違う教材で教えた方がプロっぽい気がしてた!
わかります、最初はそう思いますよね。
でも実際にやってみると、絞った方が一人ひとりに深く向き合えます。
長く続けたいなら、まずは一つの教材を徹底的に使い込むのがおすすめです。
教材は絞った方が準備も教え方も効率的。
一つの教材を深く使うことで、教える質が上がっていく。
2. 初級者向けメイン教材:みんなの日本語
初級者の日本語教材として定番なのが、**「みんなの日本語」と「GENKI」**の2つです。私は両方持っていますが、最終的に「みんなの日本語」一本に落ち着きました。
みんなの日本語
- 文法中心でシステマティックに進む
- 日本国内の日本語学校でよく使われている
- 日本語だけで書かれている(翻訳版は別売)
- 初級I(N5)・初級II(N4)・中級I(N3)・中級II(N3〜N2)までカバー
GENKI
- 会話・文化の解説が豊富
- 海外の大学でよく使われている
- 英語での説明が多い
- GENKI I(N5)・GENKI II(N4)までの初級のみ対応
カバー範囲で見ると、みんなの日本語はN2まで、GENKIはN4までという違いがあります。GENKIを終えた学生さんは、中級用の別教材(「とびら」など)に移るのが一般的です。
長く学習を続ける予定の学生さんなら、同じシリーズで中級まで進める「みんなの日本語」の方が連続性があります。
私が「みんなの日本語」を選んでいるのは、文法の積み上げがはっきりしていて、学生さんの進捗がわかりやすいからです。N3対策の学生さんには「みんなの日本語 中級I」を使っています。
なお、N1対応はどちらのシリーズにも含まれていません。 N1を目指す学生さんには「新完全マスター」「TRY!」「日本語総まとめ」などの試験対策シリーズを使うのが一般的です。
どっちもいいなら、どっちを選べばいいの?
好みの問題だと思います。
日本語での説明に慣れさせたいなら「みんなの日本語」、英語で文化も一緒に教えたいなら「GENKI」。
長く続ける学生さんが多いなら「みんなの日本語」の方が中級まで同じシリーズで進められて便利です。
初級だけなら「GENKI」でもOK、中級まで続けるなら「みんなの日本語」。
N1対応は別シリーズが必要。
3. 上級者向けの教え方:フリートーク中心+JLPT対策
N2以上の上級学生さんには、基本的に教科書は使わずフリートーク中心でレッスンをしています。
上級になると、文法はほとんど身についているので、あとは「使える日本語」をどれだけ実践で増やせるかが勝負です。教科書に沿って進めるより、自然な会話の中で表現を学んでもらう方が効果的だと感じています。
- 最近の出来事・ニュースについて話す
- 学生さんの興味のあるトピックを深掘りする
- 使った表現を都度メモして、後で復習できるようにする
- 間違いはその場で優しく直す
フリートークは自由な分、準備が大事です。学生さんの興味や目標を把握して、話を広げられる引き出しを自分の中に持っておく必要があります。
だからこそ、私は趣味や関心の幅を広げておくことを意識しています。読書、推し活、料理、旅行、いろんな話題に対応できる方が、上級者レッスンではとても役に立ちます。
JLPT合格を目指す学生さんには対策教材
ただし、JLPT合格を目標にしている上級学生さんには、フリートークだけでなく専用の対策教材を使います。N2・N1向けの定番はこの3つです。
新完全マスター
- JLPT対策で一番人気、内容がしっかりしている
- 語彙・文法・読解・聴解・漢字と科目ごとに分かれている
- 本気で合格を目指す学生さんにおすすめ
TRY!
- 文法中心、イラストが多くて親しみやすい
- 初めてJLPT対策をする学生さんにおすすめ
- 新完全マスターより取っつきやすい
日本語総まとめ
- 6週間で1冊終わる設計、計画的に進めやすい
- 科目ごとに分かれている
- 短期間で対策したい学生さん向け
フリートークって雑談になっちゃわない?ちゃんとレッスンになるの?
意識せずに話すとただの雑談になりますが、目的を持って進めれば立派なレッスンになります。
「今日は丁寧語と普通形の切り替えを意識してみよう」など、テーマを決めておくのがコツです。
上級者は教科書より実践。
JLPT対策には専用教材を組み合わせると効果的。
4. 読書レッスンで使える本
上級者の中には「日本語で日本人の本を読みたい」という目標を持つ学生さんもいます。
でも、日本語学習者に「読みやすい本」を選ぶのは意外と難しい。漢字込みの本は日本人でもしっかり読むものになってしまうし、ひらがなだけの本は子ども向けです。大人の学習者が楽しめて、かつ読みやすい本を探すのが一苦労なんです。
そこで私がおすすめしているのが、文豪の短編作品です。
宮沢賢治
- 「銀河鉄道の夜」
- 「注文の多い料理店」
ほかにも:
- 夏目漱石の短編(「夢十夜」など)
- 新美南吉(「ごんぎつね」「手袋を買いに」)
文豪の作品は、長さがちょうどよく、文章も美しいので学習教材にぴったりです。内容に深みがあるので、ただの言語学習を超えた会話もできます。
ただし、読書レッスンは「本を読むのが好きな学生さん」向けです。読書自体が負担になる学生さんに無理に勧めると続きません。レッスンの前に「本を読むのは好きですか?」と聞いて、興味がある学生さんにだけ提案するようにしています。
進め方はシンプルです。週に1回、学生さんに数ページ読んできてもらう。わからない言葉や文にチェックしてもらって、レッスン中に一緒に意味を確認します。
本を読むのって、学生さんにとって大変じゃない?
最初は難しいと感じる学生さんもいますが、短編なら無理なく続けられます。
「読めた」という達成感が、次のモチベーションにつながるんですよね。
何より、文豪の文章に触れることで、日本語の美しさを感じてもらえるのが嬉しいです。
読書レッスンは「本を読むのが好きな学生さん」向け。
興味を確認してから提案するのがおすすめ。
5. レッスン準備で参考にしているサイト
レッスンの準備で困ったとき、私が実際に参考にしているサイトを紹介します。教案作成や練習問題の参考にとても便利です。
ぷりんときっず
https://happylilac.net/hiragana-h.html
- 子ども向けのひらがな・カタカナ・漢字プリントが無料でダウンロードできる
- 初心者向けの練習に使える
Langoal
https://langoal.com/minnano-nihongo-teaching-plan/lesson-1
- 「みんなの日本語」の教え方や指導案が詳しく載っている
- 教案作成の参考に便利
Learn Japanese, Teach Japanese
https://learnjapanese-teachjapanese.com/?cat=6
- 日本語教師向けの情報・レッスン例が豊富
Japanese Exercises
https://japaneseexercises.com/
- 「みんなの日本語」初級の練習問題が充実している
これらのサイトを使うと、自分で全部作らなくても質の高い教材が手に入ります。特に教え始めの頃は、参考になるサイトを知っておくだけでレッスン準備がぐっと楽になります。
全部自分で作らなくていいんだ、ちょっと安心した!
最初から全部手作りする必要はないです。
いいものを上手に使わせてもらいながら、少しずつ自分のスタイルを作っていけばいい。
先輩の日本語教師さんたちが残してくれた情報をありがたく使っています。
教材・教案は全部自作しなくていい。
便利なサイトを活用することで、準備の効率が大きく上がる。
まとめ
オンライン日本語レッスンで使える教材とツールについてまとめました。
- 教材は絞った方が準備も質も上がる
- 初級は「みんなの日本語」か「GENKI」の2択でOK
- 中級まで続けるなら「みんなの日本語」が便利
- 上級者はフリートーク中心、JLPT対策は専用教材
- 読書レッスンは本好きな学生さんに文豪の短編を
- 参考になるサイトを上手に活用することで準備が楽になる
教材選びに悩むのは、始めたばかりのころの誰もが通る道です。でも、全部自分で試そうとしなくて大丈夫。まず一つに絞って、使い込んでみてください。
使い込むことで、その教材の良さも、自分に合うスタイルも、少しずつ見えてきます。
私も最初は「もっといい教材があるはず」と色々試しました。
でも結局、一つを深く使う方が学生さんにも自分にも良かったです。
まずは一歩、シンプルに始めてみてください。
📚 あわせて読みたい




