Amiさんって、どうして日本語教師になったの?

「どうして日本語教師になったの?」
体験レッスンで自己紹介をすると、学生さんからよく聞かれる質問です。

正直に言うと、最初から日本語教師になりたかったわけではありません

高校生の時にちょっと知って、でも一度忘れて。塾講師として新卒で3年働いて、体を壊して。20代後半でキャリアを手放して、また一からこの仕事に辿り着きました。

決してまっすぐな道のりではなかったけど、今はこの仕事に出会えて本当によかったと心から思っています。

🖋 この記事を書いた人

Ami(フリーランス日本語教師)
海外・オンラインでの日本語教育経験あり。
現在はデンマークから世界中の学習者に日本語を教えています。
これまでに3000回以上のレッスンを担当してきました。

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Ami

きれいな話じゃないし、遠回りもたくさんしました。
でも同じように迷っている人に、何かの参考になればと思って書きます!

📋 この記事でわかること
  • 日本語教師という仕事をどこで知ったか
  • 塾講師時代に培ったもの
  • コロナで立ち止まった日々
  • 資格取得までの1年
  • 海外で教え始めてから今までの歩み
  • 今、心から感じていること

1. 高校時代の進路指導室で見つけた「日本語教師」

私が初めて「日本語教師」という言葉を知ったのは、高校生のときです。

進路指導室で、担任の先生と進路を決める面談の時期。
「進学するのか、するならどの分野に行くのか」を紙に書いて提出しなきゃいけなくて、私は本当に困っていました。

📋 当時の私の状況
  • 得意なことがない
  • 興味のある分野もない
  • やりたいことが思いつかない
  • とにかく何か書かないといけない

そんな時、棚にあった職業紹介の本をパラパラめくっていて、「日本語教師」という4文字が目に飛び込んできました。

「え、日本語を教えるの?私、日本人だからできるじゃん!」

本当にそれくらいのシンプルな気持ちでした。

その発想、すごくわかる!日本人だし、なんか自分にもできそう!って思うよね。

Ami

そうなんです、最初は本当にそのレベルでした(笑)
でも今まで聞いたこともない職業だったから、マイナーな仕事なのかな?どこで働けるんだろう?って少し気になったんです。

気になって担任の先生に聞いてみたら、

「日本語教師は給料が安いよ。将来性もあんまりないかも」

と言われてしまいました。

その一言で、ちょっと興味が薄れたのを覚えています。
英語の方が話す人多いし、日本は小さい国だし、たしかにそうかも…って。

当時はオンラインレッスンが一般的になるような時代でもなかったし、**「日本語教師=一部の人がやる地味な仕事」**みたいなイメージが、その時の私の中にはありました。

Ami

今思えば、あの時きっぱり諦めなかったのが今に繋がっています。
頭の片隅にずっと残っていたんですよね。

2. 大学でオーストラリアに行って、イメージがふくらんだ

高校を卒業して大学に進学。日本語教師のことは、正直ほとんど忘れていました。

転機が訪れたのは、大学3年生の冬休みです。

大学の制度で、オーストラリアの高校に約1ヶ月、日本語教師アシスタントとして行く機会がありました。

📋 オーストラリアでやったこと
  • 現地の高校で日本語の授業のアシスタント
  • 日本語を学ぶ高校生たちと交流
  • 現地の日本語教師(先生方)と話す
  • 実際の授業の空気を体験

これが、日本語教師という仕事のイメージを一気に具体的にしてくれた時間でした。

オーストラリアの高校生たちが、楽しそうに日本語を勉強している姿。
「コンニチハ!」「アリガトウ!」と片言でも頑張って話しかけてくれる姿。
現地で働く日本語教師の先生たちの、いきいきとした表情。

「あ、日本語教師ってこういう感じなんだ」

ずっと頭の片隅にあった「日本語教師」という言葉に、具体的なイメージがふくらんでいきました。

実際に現場を見るって、すごく大きいよね。本で読むだけじゃわからない空気がある。

Ami

本当にその通りです。
現場で働く先生たちの姿を見て「こういう働き方、素敵だな」って素直に思えたんです。

ただ、まだこの時点では「将来これで食べていこう」と決意したわけではありませんでした。

大学卒業後は、ごく普通に就職活動をして、大手の学習塾に入社することになります。

でも、オーストラリアでの1ヶ月は、心の奥にしっかり残り続けた貴重な経験でした。

Ami

あの1ヶ月がなかったら、今の私はいないかもしれません。
高校の時に見つけた言葉と、大学で体験した現場。
この2つがなかったら、のちのち日本語教師という道が選択肢にも入らなかったと思います!

3. 塾講師として3年間、教師の基礎を学んだ

大学を卒業して、私は大手の学習塾に新卒で入社しました。

日本語教師の道に進まなかった理由は、正直に言うと不安でした。高校の時に「給料が安い」と言われた言葉も、どこかで引っかかっていたのかもしれません。
「まずは安定した就職先を」という気持ちが強くて、塾という選択をしました。

📋 塾講師として担当したこと
  • 主に中学生の国語
  • 高校受験対策
  • 小学生には全教科
  • 保護者との面談
  • 生徒の進路相談

塾では3年間、本当にたくさんのことを学びました。

中でも一番大きかったのは、**「教師としての立ち振る舞い」**です。

クラスの空気の作り方、生徒への言葉のかけ方、保護者との接し方、話すスピード、目線の送り方。
教師として大切な基礎を、この3年間で叩き込んでもらえました。

3年間、中学生相手に毎日教えるって、すごく大変そう…!

Ami

本当に毎日が必死でした。
でも当時の経験があったからこそ、今オンラインで1対1で教えていても、全然緊張しないんです!

この3年間が活きたエピソードが1つあります。

のちに日本語教師の養成講座で実習をしたとき、担当の先生から言われた言葉です。

「あなたには何も言うことがないです」

つまり、教師としての立ち振る舞いがすでにできている、ということ。
塾で3年間鍛えられた基礎が、日本語教師の現場でもしっかり活きていたんです。

Ami

この言葉は本当に嬉しかったです。
3年間の塾講師時代が、無駄じゃなかったんだって救われました!

今、オンラインで日本語を教えていて感じるのは、「教える」という仕事の本質はどこでも同じということ。
学生さんを見て、その子に合わせて、寄り添って、一緒に成長する。
塾で学んだことが、今も毎日活きています。

4. コロナで体調を崩して立ち止まった

塾で働き始めて数年、世の中はコロナ禍になりました。

対面で教えていた授業が、急にオンラインに切り替わる。準備する時間もほとんどないまま、慣れないオンライン授業を続ける毎日。

このときのストレスが、想像以上に大きかったんだと思います。

ある日、体に異変がありました。

医師からは**「しばらく喋らないでください」**と言われ、塞がるまで仕事ができない状態に。
教師という仕事は話すのが仕事だから、完全にストップするしかありませんでした。

周りに迷惑をかけている気がして、心も深く沈んでしまいました。

それは本当につらい時期だったね…体も心も限界だったんだ。

Ami

正直、あの時期は毎日が苦しかったです。
でもこの「立ち止まる時間」が、あとで自分の人生を見直すきっかけになったんです。

3年働いて、4年目に役職が上がる話が来ていました。
周りから見たら「安定してキャリアアップできる状況」です。

でも私は、心身が限界だったのもあって、真剣に考えました。

  • このまま続けていいのかな?
  • 本当にやりたいことは何だろう?
  • 自分の体と心を守りながらできる仕事って?

考えて考えて、出した答えが「一度立ち止まって、別の道を探してみよう」でした。

丸3年働いた塾を、辞めることを決意しました。

Ami

キャリアを手放すのは、すごく怖かったです。
でも、あのまま続けていたら今の自分はないと思います!
体と心が壊れる前に立ち止まる勇気、大切だなって今は心から感じます。

もし今、同じように「このまま続けていいのか」と悩んでいる人がいたら、一度立ち止まることは逃げじゃないと伝えたいです。

自分を守れるのは、自分しかいません。

5. リゾートバイトで背中を押された

塾を辞めたあと、私は旅館でリゾートバイトを始めました。

新卒で入った会社を3年で辞めて、次の道もまだ決まっていない。
「このまま何者にもなれなかったらどうしよう」という不安もありました。

リゾートバイトを選んだ理由は、一度、今までと全然違う環境に身を置いてみたかったから。
都会の喧騒から離れて、自然の中で働きながら、これからの人生をじっくり考えたいと思いました。

📋 リゾートバイトで出会ったこと
  • 日本各地から集まった同年代の人たち
  • 海外経験のある人、フリーランスの人、色んな働き方の人
  • 自然に囲まれた時間と、ゆっくり考える余白
  • 自分の人生について話す機会

旅館では、いろんな背景を持った同年代の人たちに出会いました。
休憩時間や仕事終わりに、自然と「これまでどんな人生を歩んできたか」「これからどうしたいか」という話になります。

ある日、私は正直に話しました。

「実は、日本語教師になりたい気持ちがあるんだよね。でも、20代後半で日本でのキャリアを手放して、海外で1からまた新しいことを始めるって、ちょっと怖い気もして…」

すると、返ってきた言葉は全部肯定でした。

「やってみればいいじゃん!」
「いい経験になるよ!」
「すごいね!頑張ってほしい!」

何人かに話したのに、否定する人が誰一人いなかったんです。

全員に肯定されるって、すごい体験…!背中を押されるってこういうことだよね。

Ami

本当にこの時の言葉は、今でも忘れられません。
周りの人の肯定の力って、本当にすごいです。自分じゃまだ踏み出せなかった一歩を、みんなが押してくれました!

あれだけ悩んでいた「キャリアを手放す怖さ」が、みんなの言葉で軽くなっていくのを感じました。

「そうだよね、やってみなきゃわからないよね」
「失敗してもまた戻ってきたらいいじゃん」
「やらずに後悔するより、やって後悔する方がいい」

リゾートバイトから戻る頃には、日本語教師の資格を取ると心に決めていました

Ami

人生の大きな決断って、実は誰かの何気ない一言で動き出すのかもしれません。
あの時の旅館でのみんなとの時間は、私の人生の宝物です

6. 最短ルートで資格を取った1年

「日本語教師になる」と決めた私が、まず調べたのが資格取得の方法でした。

📋 日本語教師の資格を取る方法
  • ① 420時間の養成講座を受ける
  • ② 日本語教育能力検定試験に合格する
  • ③ 大学の日本語教育専攻を出る

私は、このうち①の420時間養成講座と、②の検定試験、両方を同時進行で取ることを決めました。

理由は、とにかく早く資格を取って、早く現場に出たかったから。
20代後半でキャリアを手放していたので、時間をかけている余裕はありませんでした。

通常2年かかるコースを1年以内で終わらせた

420時間の養成講座は、普通なら2年くらいかけて取るのが一般的らしいんです。

でも私は最短で取りたかったので、こんな生活をしていました。

📋 毎日のスケジュール
  • 朝起きたら即Eラーニング
  • 時間があるかぎりずっと動画を見続ける
  • 授業に通う日はみっちり対面授業
  • 通学・お風呂・移動中はYouTubeで検定対策

毎日が勉強漬けでした。
でも、やりたいことに向かって走っている感覚があって、しんどいけど充実していました。

1年以内で420時間の講座って、相当頑張ったんだね…

Ami

我ながら必死でした(笑)
でも目標がはっきりしていたから、不思議と楽しかったんです!

検定試験は4ヶ月で一発合格

日本語教育能力検定試験も、学校に通い始めてから勉強を開始しました。

試験の日まで4ヶ月しかなかったので、学校の内容だけじゃ間に合わなくて、本屋で自分用のテキストを買って、練習問題をひたすら解きました。

移動中も、お風呂の中も、寝る前も、YouTubeで検定対策の動画をひたすら見続けて。

そうしたら、一発で合格できました。

Ami

合格通知が来た時は、本当に泣きそうになりました。
毎日必死でやってきたことが報われた瞬間でした!

資格取得に費やしたのは、約1年
この1年は、人生の中で一番勉強した時期だったかもしれません。

でも、遠回りしてきたからこそ本気で頑張れたと感じます。
塾を辞めて、リゾートバイトを経て、やっと見つけた「これだ!」という道だったから、本当に必死にやれたんだと思います。

7. 海外で教え始めて、今はデンマークへ

資格を取ったあと、私がまず選んだのは海外で教える道でした。

「人生で一度は海外で働いてみたい」という気持ちがずっとあって、日本語教師としてスタートするなら、いきなり海外で勝負してみたかったんです。

📋 海外でのキャリアの歩み
  • ヨーロッパのとある国の日本語学校で1年、教室で教える
  • 日本に戻って約2年、オンラインで教え続ける
  • 現在はデンマークに移住して、オンラインで継続中

ヨーロッパの日本語学校で教えた1年間は、本当に貴重な経験でした。
14歳から50歳まで、子どもも大人も、グループレッスンも個人レッスンも。
毎日が工夫の連続で、しんどかったけど、教師として大きく成長できた時期です。

いきなり海外で教えるって、すごい行動力!

Ami

正直、不安だらけでした。
でも「やってみなきゃわからない」って、リゾバで背中を押してくれた人たちの言葉を思い出して、思い切って飛び込みました!

日本に戻って、オンラインに切り替え

ヨーロッパでの契約を終えた私は、日本に戻って約2年、オンラインで教えました

オンラインなら、場所を選ばずに働ける。
この働き方のメリットを、このときに強く実感しました。

そして今、デンマークで

そして今は、デンマークに移住して4ヶ月目
変わらず、オンラインで世界中の学生さんに日本語を教えています。

正直、デンマークでレッスンするのは、日本でやっていた時と何も変わりません

Ami

これがオンラインレッスンの一番の魅力だと思います。
どこにいてもできる!

実際、ヨーロッパのいろんな場所を旅行することもあるんですが、パソコンさえあればどこでも仕事ができるんです。

📋 旅行中の私のスタイル
  • 朝、ホテルからレッスン
  • レッスンが終わったら観光に出かける
  • 夜はまたホテルでレッスンしたり、ゆっくりしたり
  • 仕事と旅を同時進行

高校生の時の私、塾を辞めた時の私、資格取得中の私に、**「いつかヨーロッパのホテルから仕事しながら旅するよ」**と言ったら、絶対に信じなかったと思います。

でも、それが今の私の日常です。

Ami

人生って、本当にどう転ぶかわからないものですね。
一度立ち止まって、本気で決めて、行動したからこそ辿り着けた今です!

まとめ

「どうして日本語教師になったの?」

この質問に答えるには、本当にいろんな道のりを振り返る必要があります。

📋 私が日本語教師になるまで
  • 高校の進路指導室で「日本語教師」を発見
  • 大学でオーストラリアにアシスタントとして1ヶ月
  • 塾講師として3年、教師の基礎を学ぶ
  • コロナで体調を崩し、キャリアを手放す
  • リゾートバイトで背中を押してもらう
  • 1年で資格を取得
  • ヨーロッパのある国で1年、日本で2年、そしてデンマークへ

振り返ってみると、決してまっすぐな道のりではありませんでした
遠回りも、立ち止まる時間も、たくさんありました。

でも、あのすべてが今につながっていると感じています。

今、心から思うこと

高校の時に「給料が安い」と言われて一度諦めた職業。
それが今、私の人生を支えてくれる大切な仕事になっています。

オンラインという形ができたおかげで、場所も時間も自由に働ける。
世界中の学生さんと出会えて、いろんな国を旅しながら仕事ができる。
体調や心に無理をせず、自分らしいペースで続けられる。

日本語教師は、今の時代、本当に自由で素敵な仕事です。

Amiさんの話を読んで、私も自分の道を考えてみたくなった。

Ami

それを聞けて本当に嬉しいです!
人生、まっすぐじゃなくていいんです。
遠回りしても、立ち止まっても、また歩き出せば道はちゃんと続いていきます!

今、迷っている人に伝えたいこと

もし今、

  • キャリアに悩んでいる
  • 心身が限界を感じている
  • やりたいことがまだ見つかっていない

そんな方がいたら、一度立ち止まることは逃げじゃないと伝えたいです。

立ち止まって、周りを見渡して、自分の心の声を聞いてみる。
そこで見つけた答えは、きっとあなたにとって大切なものになるはずです。

私の遠回りの物語が、誰かの背中をほんの少しでも押せたら、本当に嬉しいです。

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